ビショップ博物館について | ハワイで働く日常
2024年12月16日
投稿者:Lilo&Haruka さん
ビショップ博物館
Aloha! 今年も残りわずかとなりました!
今回はビショップ博物館に行って来ましたので、
詳しく説明しようと思います!
バーニス・パウアヒ・ビショップ博物館(Bernice Pauahi Bishop Museum)は、
アメリカ・ハワイ州ホノルルにある、ハワイの自然史や文化を保存し、
展示・研究する世界的に著名な博物館です。
ハワイ王国の王族であるバーニス・パウアヒ・ビショップ(Bernice Pauahi Bishop)
の遺志を受けて設立され、ハワイ文化と自然史を深く学ぶための重要な拠点となっています。
この博物館は、特にハワイの独自の動植物や歴史、文化、
考古学に関する資料を多く所蔵しており、訪れる人々に多様な学びの場を提供しています。
以下では、博物館の設立背景、展示内容、施設、
教育活動、研究活動などについてさらに詳細に説明します。
生い立ちと背景
バーニス・パウアヒ・ビショップは、
1831年12月19日にハワイ王国のカメハメハ王朝の一員として生まれました。
彼女はカメハメハ王朝の創始者であるカメハメハ1世の曾孫にあたります。
彼女の父はカメハメハ王朝の王族であり、母親はハワイの高貴な血筋を持つ人物でした。
バーニスは、ハワイ王国の王族として、
またその後のハワイの文化と歴史に大きな影響を与える人物として、
特別な役割を果たしました。
教育と影響
バーニス・パウアヒ・ビショップは、幼少期にアメリカ本土で教育を受けました。
彼女は、アメリカの教育機関で学び、
ヨーロッパやアメリカの文化を深く理解する機会を得ましたが、
同時にハワイの文化にも強い誇りを持っていました。
特に、ハワイの先住民の伝統、言語、宗教などを後世に伝えることに強い関心を持っていました。
死去とその後の影響
バーニス・パウアヒ・ビショップは、
1884年にわずか52歳で亡くなりましたが、彼女の業績はその後も続きます。
彼女の名前は、ハワイの文化保存活動における象徴的な存在となり、
今日の「バーニス・パウアヒ・ビショップ博物館」はその遺産を継承しています。
博物館は、ハワイの自然と文化を理解するための重要な教育的拠点として、
今も多くの研究者や訪問者に利用されています。
◆設立の背景と創設者◆
バーニス・パウアヒ・ビショップ博物館は、1889年に設立されました。
創設者であるバーニス・パウアヒ・ビショップは、
ハワイ王国最後の王族の一員であり、カメハメハ王朝の後継者の一人です。
彼女は、王族の財産と影響力を活用して、
ハワイの文化や自然歴史の保存を目的とする博物館を設立することを決意しました。
ビショップは、特にハワイの先住民文化、伝統的な生活様式、
そして自然環境の保護に強い関心を持っており、
博物館設立の目的は、これらを後世に伝えることでした。
ビショップの夫であるチャールズ・ビショップ(Charles Reed Bishop)の協力を得て、
博物館は設立され、彼女の遺産に基づき、地域の文化と自然の保存を託されました。
博物館はその後、ハワイ諸島における文化と
生物多様性の重要性を伝える重要な施設となり、現在もその理念を引き継いでいます。
◆博物館のコレクションと展示内容◆
バーニス・パウアヒ・ビショップ博物館のコレクションは
非常に多岐にわたりますが、主に以下の分野で注目されています。
自然史セクション
博物館の自然史セクションは、ハワイ諸島に特有の動植物や
その生態系に関する膨大なコレクションを所蔵しています。
ハワイはその特殊な地理的位置と生態系のため、
多くの固有種(ハワイ特有の種)を抱えていますが、
外来種の侵入などにより多くの種が絶滅の危機に瀕しています。
これらの生物に関する資料や標本が展示されており、
訪問者はハワイの生物多様性を深く学ぶことができます。
︎
鳥類
ハワイ諸島は特異な鳥類相を持ち、多くの固有の鳥が存在しました。
博物館ではこれらの鳥類の標本を多く所蔵しており、
絶滅した種や絶滅危惧種に関する資料が豊富です。
特に、ハワイの固有種である「ネネ」(ハワイガン)などは
その保存状態を示す重要な資料とされています。
︎植物
ハワイには非常に多様な植物群が存在し、その多くは世界でもハワイ特有のものです。
博物館の植物セクションでは、これらの植物標本が展示されており、
特に絶滅危惧種や固有種の植物についての研究が行われています。
︎昆虫・その他の生物:ハワイ諸島の昆虫や爬虫類、
さらには海洋生物に関する標本も所蔵されています。
これらの展示は、ハワイの生態系の複雑さとそのユニークさを理解する上で貴重な資料となります。
◆ハワイ文化と歴史◆
ハワイ文化と歴史に関する展示は、博物館の中でも非常に重要な位置を占めています。
展示内容は、ハワイの先住民の生活や宗教、アート、
伝統的な工芸品など、さまざまな分野にわたります。
ハワイ独自の文化的要素を理解するための貴重な資料が提供されています。
︎
伝統的な工芸品
ハワイの伝統的な工芸品、特に織物や刺繍、木工細工、レイ(花輪)などは、
ハワイの文化を象徴するものです。これらの工芸品は、ハワイの先住民が
自然と密接に結びついて生活していたことを示しています。
︎宗教と儀式
ハワイの先住民には独特の宗教観や儀式があり、
それらの一部が博物館で展示されています。
特に「カメハメハ像」や神殿の模型、祭具などは、
ハワイの宗教的な側面を学ぶための重要な資料です。
︎カヌーと航海術
ハワイの先住民は、高度な航海技術を持ち、広大な太平洋を渡ることができました。
博物館には、伝統的な双胴船(カヌー)の実物が展示されており、
これによりハワイの航海技術の進歩を学ぶことができます。
◆ポリネシア・太平洋地域の文化 ◆
博物館ではハワイのみならず、広くポリネシア、ミクロネシア、
メラネシアなど太平洋地域全体の文化に関する展示も行われています。
これにより、ハワイが太平洋文化圏の中で果たしてきた役割や、
他の島々との交流の歴史を学ぶことができます。
展示物には、太平洋諸島の伝統的な道具や工芸品、儀式に関連する品々が含まれており、
これらは地域間での文化的つながりを象徴しています。
◆研究と教育活動◆
バーニス・パウアヒ・ビショップ博物館は、単なる展示施設ではなく、
学術研究と教育活動の拠点としても重要な役割を果たしています。
博物館には広範な研究施設があり、ハワイの自然史や文化、
考古学に関する研究が行われています。
また、博物館内には専門的な図書館も併設されており、
地域の歴史や文化に関する貴重な資料が保存されています。
◆教育プログラム◆
博物館は、地域社会や学校との連携を強化しており、
子どもたちを対象にした教育プログラムやワークショップが充実しています。
これらのプログラムでは、自然界や文化に関する学びを通して、
子どもたちに環境問題や地域の歴史について考える機会を提供しています。
例えば、ハワイの固有種の保護に関するプログラムや、
伝統的なカヌー作りのワークショップなどがあります。
◆特別展とイベント◆
定期的に開催される特別展は、博物館の重要な特徴です。
これらの特別展は、特定のテーマに基づいており、
ハワイの歴史や文化に関する新しい研究成果や発見を紹介します。
また、地元のアーティストや文化活動家による展示や講演も行われており、
地域の文化的な交流の場としても機能しています。
◆施設とアクセス ◆
ワイキキからバーニス・パウアヒ・ビショップ博物館までの
アクセス方法について、車とバスでの行き方をご説明します。
車でのアクセス
ワイキキからビショップ博物館までは、
車で約15〜20分程度です。以下のルートでアクセスできます。
【1】
ワイキキから出発し、カラカウア通り(Kalakaua Ave)
を西方向(ダウンタウン方面)に進みます。
【2】
アラモアナ通りに出る カラカウア通りを進んだ後、
アラモアナ通り(Ala Moana Blvd)に右折して進みます。
【3】
ホノルル・ダウンタウンエリアを通過 アラモアナ通りを進んで行き、
ダウンタウンエリアを通過します。
ダウンタウンを越えて、さらに進むとビショップ博物館が見えてきます。
【博物館周辺に到着】
ビショップ博物館は、ホノルルのカパフル地区にあり、
博物館前の駐車場(敷地内にある駐車場)を利用できます。
車でのアクセスには駐車スペースも確保されています。
【車の所要時間】
約15〜20分程度(交通状況によっては変動する場合があります)
バスでのアクセス
ワイキキからビショップ博物館へバスでアクセスする方法も便利です。
公共交通機関を利用する場合、
ザ・バス(The Bus)という地元のバスサービスを使います。
【1】
ワイキキでバス停に乗車 ワイキキの中心部にある
「ワイキキビーチ」バス停(Kalakaua Ave沿い)から、以下のバスを利用します。
バス番号 2: ワイキキからカパフル地区を経由し、
ビショップ博物館の最寄りのバス停**(Pali Hwy + Kam IV Rd)で下車します。
【2】
バスに乗車 バス番号 2は、ワイキキからダウンタウンを通り、
ビショップ博物館の近くを通過します。
ビショップ博物館の最寄りのバス停で下車してください。
【3】
バス停から徒歩 バス停からは、ビショップ博物館まで徒歩で数分の距離です。
バス停を降りた後、道を進んでいけば、博物館の入り口に到着します。
【バスの所要時間】
ワイキキからビショップ博物館まで約30分〜40分程度(交通状況により所要時間は変動します)
バス運行時刻-バスは頻繁に運行されていますが、
最新の時刻表を確認しておくとよりスムーズに移動できます。
通常、バスは15分〜20分間隔で運行されています。
バーニス・パウアヒ・ビショップ博物館は、
ホノルルのカパフル地区に位置しており、アクセスも良好です。
広大な敷地内には、展示スペースのほか、研究施設や植物園もあり、
訪れる人々に多様な学びの場を提供しています。
博物館内にはカフェやミュージアムショップも併設されてます。
ハワイの文化や歴史が知れる場所なのでみなさんもぜひ行ってみてください!
︎ここまで閲覧してくれた皆さん Mahalo🤙