ハワイの雨季
2023年03月15日
投稿者:cyam さん New
ここ1ヶ月ほど変なお天気が続いていて、晴れていると思ったら突然大粒の雨が降り出したり虹が出たり、また晴れたりとハワイの雨季を実感している毎日です。このハワイの雨季について調べていると、面白い神話がハワイにはあったのでご紹介したいと思います。
マウイ島の東部、ハナという場所にまつわるお話です。
ここに住んでいた半神半人のマウイには、ノエノエ・ウア・ケア・オ・ハナという娘がいました。
「ハナに降る霧のような優しい雨」という意味の名前です。
ある日ノエノエは、海辺でカウイキという青年と出会い恋に落ちます。
カウイキは、海の神カナロアからメネフネが預かって大切に育てている青年でした。
やがては海に帰らないといけない運命です。
カウイキと離れたくないノエノエは、父マウイに一緒にいられるようにしてほしいと哀願しました。
ノエノエの決心を見たマウイは悩んだ末、カウイキをハナ湾をのぞむ丘に変え、ノエノエをその名の通りカウイキの丘を優しく包む霧のような雨に変えました。
こうして二人は、いつまでも一緒にいられるようになったということです。
雨季のあるハワイでは、雨はさまざまな名前で呼ばれており、
オアフ島マノアに降る雨、トゥアヒネ。
ハワイ島ヒロに降る雨、カニレフア。
マウイ島ラハイナに降る雨、パウピリなど。
一説には数百もの名前が付いているそうです。
神話の中でも、雨は恋人たちの涙に例えられている話が多くあるらしく、
こうした神話を知った上で過ごす雨季はまた面白いなと思いました。