私のおすすめハワイ2023(2 of 4) | ハワイで働く日常
2023年11月07日
投稿者:Yuka さん
ハワイ国際映画祭
2023年10月24日
10月12日からオアフ島で開催されているハワイ国際映画祭。そのオープニング作を観て来たのですが、マウイ島を舞台にした非常に心揺さぶられるドキュメンタリー映画だったので、この場で紹介しておきますね。
Uncle Bully’s Sudf Skool
https://hiff.org/events/unclebullyssurfskool/
中央で白いキャップを被りマイクを持っているのがサーフインストラクターのBully Kotter。赤いドレスを着た女性が監督のLeah Warshawski
マウイ島で長年サーフィンのインストラクターをしていた男性Bullyが、コロナ禍で半ば仕事を失いかけ、今こそ今まで恩恵を受けていたマウイ、そしてこの島に暮らすローカルの人々に恩返しをする良い機会だと思い立ち、地元の子どもたちにサーフィンを教え始めるところからストーリーは始まっていきます。ラハイナのビーチに集まった子どもたちと共にパドリングをしながら海に出て、波がやって来るとBullyが子どもたちののったボードを押してあげると、子どもたちは苦もなくスッと立ち上がって波に乗っていきます。
それだけであれば美談で終わるのですが、映画はさらにハワイの闇の部分を掘り起こしていきます。Bullyも映画の中で触れていますが、ハワイに住む多くの方々が口にするのは、ハワイは富裕層にとってはまさに文字通りパラダイスだけれど、多くの人々は日々の生活に苦しみ、生活費のあまりの高さに中には路上生活を強いられる人々もいる、と。マウイ島ではコロナ禍以前から、300人以上の子どもたちが路上生活を強いられ、学校にも通うことができずにいるという現状があるそうです。
そんなストリートキッズの3人にもBullyは分け隔てなくサーフィンを教え始めます。その交流を通じて彼は、10歳前後になる子どもたちが文字を読めないことに気がつき、サーフィンの傍ら、アルファベットの読み方を彼らに教えるようになります。
Bullyは50代後半の白人男性ですが、子どもたちがホームレスだからとか、人種がどうとかで差別せず、いかなる環境のいかなるバックグラウンドを持った子どもたちにも平等に接しています。彼自身、子どもの頃にマウイ島に移住して来たそうですが、ブロンドの髪をした白人だというだけで、ハワイに長年暮らしている有色人種の子どもたちから差別を受けたり、暴力を振るわれたりという過去が現在の彼の姿勢に影響しています。これは、私がハワイに来るまで知らなかった闇の深い部分ですが、ハワイに住む白人の方に話を聞くと、ハワイではハワイ周辺の島々をルーツに持つ方々やアジア系が圧倒的に多いことで、白人だからということで少なからず差別を受けたことがあったり、子どもたちが学校でいじめられたりという経験があるそうです。その経験は彼自身を蝕み、若い頃はドラックやアルコールに溺れたこともある、だからこそ複雑な事情を抱えた子どもたちのことも理解できるし、サーフィンだけに限らず子どもたちをサポートしていきたいと思っています。ですが、残念ながら物事はそううまくは運んでいきません…。
こうした地道な取り組みをBullyが続けている中、マウイ島のラハイナで森林火災が発生し、サーフィンを教えていたビーチのすぐ目の前にあった街が跡形もなく焼け落ちてしまいます。映画のオープニングはまさに灰と化したラハイナの街を上空から撮影した映像から始まります。でもその数日後、子どもたちは再びビーチに集まり、サーフィンを始めます。火災で家族や友人、家や大切にしていたもの全てを失ってしまったけれど、波を向き合っているひと時だけでもその痛みや苦しみを忘れられたら、とBullyは言います。そして火災のひと月後、人々は海の上に集い、失った人々を悼み、祈りを捧げる映像が流れます。どの映像もとても美しく、そして同時に悲痛でもあります。
Bullyが始めたサーフレッスンを通じて、コロナ禍や森林火災という悲劇を乗り越えて人々がより強くつながっていこうという様子が映像から見て取ることができるので、長い時間はかかるだろうけれど、マウイは、そしてラハイナはより強く、より美しく復興していくと思います。40分程度のドキュメンタリー映画ですが、とても美しくて悲しく、それでいてとても力強い映画です。今後どこでこの映画を観ることができるかわかりませんが、ハワイの光と闇の対比をよく理解する事もできるので機会があれば是非観ていただきたい作品です。
ハワイ国際映画祭は、オアフ島を皮切りに、カウアイ、マウイ、ラナイ,
そしてハワイ島でも順次開催されていく予定です。
今回のコラムを担当したのはYukaでした。
私のおすすめハワイ2023(2 of 4)
2023年11月07日
前回から、ハワイの総集編としてMy Best Hawaiiをお送りしています。前回は朝をテーマにハワイのベストベーカリーとベストコーヒーをまとめてみましたが、今回はブランチをテーマにハワイで食べておきたい朝食とブランチをまとめてみました。
Best Breakfast/Brunch
Podmore(ポッドモア)
Seniaのオーナーシェフ、アンソニー・ラッシュが、ハワイで本物のイングリッシュ・ブレックファストが食べられる場所が欲しい、とオープンさせたのがPodmore。昼間はブランチ、夜はカクテルと軽食を楽しむことができます。予算は高めの設定ですが、ハワイ随一のファインダイニングの味きちんと継承しているので、他のブランチができるお店とは格が違う印象です。
一年中オーダーできるChristmas Breakfast(クリスマス ブレックファスト)は、あるクリスマスの朝にシェフ ラッシュが奥さんと作った朝食が美味しすぎてメニューに加えることにしたそうです。スイスの伝統料理ポテトロスティの上に自家製のスモークサーモン、ほうれん草、コドルドエッグをのせて、ブラウンバターオランデーソースをかけたもの。
シェフ・ラッシュらしくパンケーキまでスモークしてしまった一品、Smoked Souffle Pancake(スモークド スフレ パンケーキ)もその演出から楽しむことができます。
Podmore
住所:202 Merchant St, Honolulu, HI 96813
営業日時:水〜金 9:00-13:30 / 16:30-23:00
土 9:00-13:30 / 17:00-23:00
日 9:00-13:30 / 17:00-22:00
定休日:月、火
WEB : http://www.barpodmore.com/
Egghead Café(エッグヘッドカフェ)
罪悪感はあるのに定期的に食べてくなるのが、Egghead Caféのピーナッツバターを挟んだトーストを揚げた、ピーナッツバターフレンチトーストと水出しコーヒーにマスカルポーネクリームをのせたティラミスコールドブリュー。
空港のほど近くにあるEgghead Caféのあるカリヒは治安が悪いので公共交通機関で行くのはおすすめしませんが、隠れ家的なブランチスポットです。
営業日時:火〜金 7:00-13:00
土、日 7:00-14:00
定休日:月曜
WEB : https://eggheadhonolulu.com/
Koko Head Café
今年丸の内にお店をオープンさせたので、日本にいても気軽に訪れることができるようになったKoko Head Caféですが、せっかくならハワイのお店も訪れておきたいですよね。以前はこじんまりとした店構えでしたが、現在はかつて12th AvenueGrillがあった場所へと移転し、店内もより広くなりました。それでも週末は2時間近く待つこともあるので、事前にYelpでチェックインしておくと便利です。ガイドブックによく取り上げられているのはコーンフレークフレンチトーストで、黒胡椒の効いたメープル&コンデンスミルクソースを絡めたカリカリのフレンチローストは試す価値ありですが、他にも人気の品がいくつかあります。
サイドディッシュに入っているので見落としがちですが、絶対に食べておきたいのはThe Best Hash Brown Ever。いわゆる朝マックのサイドについてくるあのハッシュブラウンですが、史上最高のハッシュブラウンと謳っているだけあって、食感もボリュームも大満足です。
そして日本人に馴染み深いかつお節や出汁をパルメザンチーズと卵と合わせたOhayou Egg。和洋折衷がクセになる味わいです。店員さんからのオススメは、Ohayou Eggのサイドに前述のハッシュブラウンをつけるというもの。お出汁の効いたパルメザンチーズクリームがじゃがいもに合わないわけがないんです。
最後に、食に冒険心のある方におすすめしたいのが、Elevis’s Revenge。エルビス・プレスリーといえばピーナッツバターとバナナ、ベーコンを合わせたサンドイッチを愛した歌手としても有名ですが、それをKoko Head Café流にアレンジしたもの。驚きのポイントは、まずバナナを天ぷらにしてしまうところ。それにピーナッツバターとベーコンを合わせたバーガー。日替わりメニューにしかないので、見かけたら是非。
Koko Head Café
住所:1120 12th Ave #100, Honolulu, HI 96816
営業日時:水〜月 7:00-14:00
定休日:火曜
WEB : https://www.kokoheadcafe.com/
Kahuku Farm
ハワイで初めてアサイーの栽培に成功したKahuku Farmのアサイーボウルは自家製のアサイーを使っているので風味も他のお店とは桁違いです。アサイーボウルに合わせているリリコイバターもクリーミーなのに甘ずっぱくて、これも他のお店のアサイーボウルと一線を画しています。ちなみに、リリコイバターは、航空機でも持ち帰りやすい、プラスチック容器に入っています。
農場の一部は常に一般解放されており、アサイーが育つ様を実際に見ることができます。個人的に意外だったのは、アサイーってヤシ科の一種なんです。もっと違う樹を想像していたので、ハワイで初めてアサイーの栽培に成功したといいながら、ハワイの風景に自然と溶け込んでいるアサイーの樹々に驚きを感じます。
Kahuku Farms
住所:56-800 Kamehameha Hwy, Kahuku, HI 96731
営業日時:木〜月 11:00-16:00
定休日:火、水
WEB : http://www.kahukufarms.com/
Café Kaila
ハワイのガイドブックには必ず載っているお店なので知らない人はいないと思いますが、ハワイでブランチするならCafé Kailaは外せません。ここで頼むなら断然ワッフル。セイボリーとスイーツが一緒になったチキン&ワッフルや、日替わりで登場するワッフルも要チェックです。
Café Kaila
住所:2919 Kapiolani Blvd, Honolulu, HI 96816
営業日時:7:00-15:30
定休日:なし
WEB:http://cafe-kaila-hawaii.com/
今回のコラムを担当したのはYukaでした。