ハワイの大みそかの過ごし方|ハワイで働く日常
2023年02月08日
投稿者:Yuka さん
New Year’s Eve Dinnerとカウントダウン
2023年01月23日
日本での年末年始の定番の過ごし方と言えば、
除夜の鐘を聞きながら初詣に行って、
お正月は家族でおせちを囲んで…
のんびりと過ごすパターンが多いのではないでしょうか?
(もちろん、カウントダウンパーティーや冬物セール、
お仕事などで忙しいというパターンもありますよね)
欧米での年末年始のイメージと言えば、
とにかくパーティー!花火!ととても華やかです。
日本だったら年末年始はお休みの飲食店も多いのですが、
欧米ではNew Year’s Eve(大晦日)こそ
様々なレストランで特別なディナーコースが楽しめたりもします。
私は今回たまたま大晦日にお休みをいただくことができたので、
ハワイで最も予約を取るのが難しいレストランのひとつ、
ダウンタウンにあるSenia(セニア)の
New Year’s Eve Dinnerに行ってみることにしました。
Seniaは、French Laundry(フレンチ ランドリー)で働いていた英国人のシェフ、
Anthony Rush(アンソニー ラッシュ)が立ち上げたレストランで、
Seniaが開店した当初Foodie(フーディー)の間では
ハワイのフードシーンを根底から変えたと言われるほど話題になりました。
そんなSeniaが今回準備してきたのは、
キャビアとシャンパンのペアリングを含む10品のコース。
その中で特に印象に残った品をいくつかお見せしますね。
<Caption>New Year’s Eveのメニュー
<Caption> Trio of Snacks
のっけから印象的だったのが、
マグロのトロをタルタルにして軽く炙り、
ハッシュドポテトの上に乗せたお鮨のような一品。
<Caption> Caviar, gochugaru & chive waffle madeleines
キャビアに合わせているのはアサツキと赤唐辛子のマドレーヌ
<Caption> Degutation From the Sea
Degutation From the Seaと名付けられた、いわゆるシーフードプラッター。
脂ののったハマチはハワイで養殖されているんだそう。
ちなみに、ハマチはHamachi、カンパチはKampachiで通じるようです。
海老はカウアイ島から。
<Caption> Foie Gras & Duck Terrine
自家製の鴨のハムを敷いた、ミルフィーユのようなフォアグラと鴨のテリーヌには、
黒トリュフが使われていて非常に濃厚な味わい。
シェフにテリーヌを絶賛している女性がとても多かったので、
女性に一番人気の品だったようです。
<Caption>Ulu Agnolotti a la Barigoule
日本から取り寄せたウニを使用したパスタ。
パスタのスタッフィングにもウニのクリームが使用されていました。
<Caption> Roasted A5 Wagyu
紛れもなくA5クラスの、サシがとろけるように甘い和牛のロースト。
個人的には、ハワイで数あるレストランの中でも群を抜いたお店です。
今回はNew Year’s Eveの特別なコースでしたが、
通常の営業日はアラカルトでオーダーすることができます。
特にメインのサーモンは、オーダーする価値のある一品です。
逆に、Seniaのテイストを少しずつ、いろいろ楽しみたいという方は、
金曜と土曜のみTasting Menu(テイスティング メニュー)で
コースをオーダーすることができます。
Senia
75 N King St, Honolulu, HI 96817
https://www.restaurantsenia.com/
新年に向けてのカウントダウンではワイキキで大きな花火が上がります。
ただ、非常に混み合う上にクレイジーだということだったので、
ダウンタウンでのディナーの後、
私はインターンシップをしているArancino at the Kahala(アランチーノ アット ザ カハラ)が入っている
The Kahala Hotel & Resort(カハラホテル)に移動し、
カウントダウン・ドローンショーを見てみることにしました。
<Caption>ドローンで描かれたハワイの州旗。
ドローンの明かりが動く様は、まるで風になびいているかのよう。
2008年に開催された北京五輪の開会式で同様のパフォーマンスがあったそうなのですが、
明かりを灯した何百ものドローンが様々なハワイを、
そしてカハラを象徴するさまざまなイメージを
いくつも形作りながらカウントダウンを行なっていきました
<Caption>カハラホテルの象徴とも言えるイルカ。
こちらもドローンが動きを変えることで、尾ビレが動き、
まるで空中を泳いでいるかのように見えました。
ちょうどショーが始まる直前に、同じArancinoで働くスタッフや
マネージャーともたまたま合流できたので、
いつも共に仕事をする家族のような仲間と一緒に新しい年を迎えることができて、
とても特別なひと時を過ごすことができました。
年末年始は多くの日本人の方々がハワイにいらっしゃるので、
予算的にもなかなか気軽に来ることはできませんが、
一生に一度は新しい年をハワイで迎えてみませんか?
新年をハワイで迎えるなら、ハワイで見られる特別な初日の出もあります。
ハワイ東部にあるMakapu’u(マカプウ)はハワイで有名な初日の出スポットで、
1月1日の深夜から初日の出を見ようという人々の車で周辺は大渋滞。
私たちはその近くに車を停めることができなかったので、
すぐ隣にある小さなビーチで初日の出を迎えました。
私にとってハワイで迎える特別な年。
皆さんにとっても2023年が素敵な年でありますように。
今回のコラムを担当したのはYukaでした。
新星レストラン
2023年02月08日
デンマークのコペンハーゲンにあるNorrebro(ノアブロ)というエリアは、
世界で最もクールなエリアに近年選ばれたのですが、
ホノルルでノアブロと同じようなクールな雰囲気を感じられるエリアといえば、
Kakaako(カカアコ)とKaimuki(カイムキ)。
Kaimukiは決して治安が良い訳でもないし、
観光で訪れるのには華がないようなイメージがありますが、
歩き回ってみるとハイセンスなショップやカフェが点在していて、
ローカルの人々の生活がきちんと感じられ、
イーストロンドンやブルックリン、
ノアブロのようなヒップな雰囲気を堪能することができます。
そんなKaimuki出身でありハワイで最も有名なシェフの1人、
Chris Kajioka(クリス・カジオカ)が地元に立ち戻ってオープンしたレストラン、
Miro Kaimuki(ミロ・カイムキ)。Chris Kajiokaと言えば、
ダウンタウンにあるレストラン
Seniaの立ち上げから関わったことでも広く知られています。
Arancino at the Kahalaのキッチンマネージャーたちも
Miro Kaimukiを訪れたことはないものの、
言うならばMiro KaimukiはAnthony RushのいないSeniaだ
と言わしめる程前評判の高いお店なので、自然と期待値も高まります。
<Caption> Miro KaimukiはKaimukiの中心、
9th Avenueにほど近いWaialae Avenue沿いにあります。
Miro Kaimukiはprix fixe(プリフィックス)コースが5品で$88、
それに合わせたワインペアリングが$48と、
Kaimukiならではの良心的な金額設定です。
<Caption>prix fixeのメニュー
ただ、ここから追加でオーダーできる品々がいくつかあり、
インスタによく上がっているウニを載せたブリオッシュを含む
Trio(トリオ)という一皿は、ウニ、アヒ(マグロ)、
キャビアの3種類で$100と、既にプリフィックスコースを上回る金額ではあるものの、
予算が許すなら試してみたいところ。
<Caption> まるでお鮨かのような、ブリオッシュの上にアヒ、キャビア、ウニを載せたTrio。
サンフランシスコにある有名なレストランSaison(セゾン)で出している
サワードウブレッドにウニを載せた一皿を彷彿とさせます。
ウニは北海道産を使用。
この日は他にもエスカルゴや冬トリュフを使用した
リゾットなども追加のメニューにありましたが、
追加でオーダーできる品々はメニューボードなどがなく、全て口頭で説明されるので、
訪れた際はきちんと内容と金額を聞いた上でオーダーをするかどうか考えないと、
最終的なコースの金額がかなり高くなってしまう可能性もあるので注意が必要です。
<Caption>プリフィックスコースの一皿目は、
キャベツにパルメザンのソースを合わせた濃厚な一皿。
<Caption>ベビーキャロットはロマネスコソースと合わせて。
<Caption>メインは牛の頬肉。
<Caption>日本のトンカツをデザートに応用したタロイモのカツ。
全体の印象としては、プレーティング、
いわゆるお皿への盛り付けは良いのですが、
その見た目の美しさと実際のテイストとの間にギャップがある印象を受けます。
もちろんコースの金額設定を考えれば悪くはないのですが、
人参に付け合わせた蕎麦などの穀類が香ばしいというよりはやや焦げていたり、
メインの牛の頬肉も素材に対しての火入れが適切ではなく
グミのような食感がしたりしたところは新しいお店ならではで、
スタッフの調理スキルにもう少し磨きをかけてもいいのではないかなという印象を受けました。
サーバーも良いサービスをしたいという姿勢は感じられるのですが、
ミスコミュニケーションが多く、本人がオファーしたサービスがきちんと行われず、
こちらとしては困惑してしまうというシーンが続いたのもやや残念でした。
<Caption>Miro Kaimukiの内観。
良心的な価格からローカルからも観光客からも人気を集めていることが窺えます。
ただ、こういったことは新しいレストランにはつきものだと思います。
Miro Kaimukiのレストランの内装は
インテリアの感度が高いコペンハーゲンのレストランと比較しても劣らぬほどセンスが良く、
バーもヒップでクールな雰囲気があります。
なので、現在の価格帯をキープしたまま、
これからどれだけ味やサービスをブラッシュアップさせていくのかが
注目のしどころではあります。
また、四季のないハワイで季節感を感じさせるようなメニューを
月毎に提供するというコンセプトも非常に興味深いので、
毎月のメニューの内容をチェックしながら
また訪れるタイミングを見計らいたいです。
<Caption>エントランスを入るとすぐ目に入るバー。
日本のウィスキーも各種取り揃えられていました。
ちなみに、Chris Kajiokaは現在自身のルーツである
日本に出店する計画を立てているそうです。
ハワイまで来ることができなくても
日本で彼のテイストを楽しむことができるので、
興味がある方は是非調べてみて下さい。
余談ですが、後日インスタにMiro Kaimukiの写真をポストしたところ、
Kajiokaさんご本人からHope you enjoyed MIROというメッセージを頂けたのがとても嬉しかったです。
今回のコラムを担当したのはYukaでした。
Miro Kaimuki
3446 Waialae Ave, Honolulu, HI 96816