2023春ニューオープン、ハワイらしいリゾートスタイルのクラフトビアバー

2023年07月05日

投稿者:Yuka さん

クラフトビールのタップルームというと、インダストリアルなイメージが強くて、ハワイのHonolulu Beer WorksやAloha Beer、Hana KoaのバーなどもKaka’ako(カカアコ)らしいヒップでクールな印象がありますが、今年の4月にダウンタウン/チャイナタウンにオープンしたばかりのクラフトビアバー、Beach House Beer Co.(ビーチ ハウス ビア カンパニー)は他のブリューワリーとは一線を画する、ハワイにぴったりなリゾートスタイルのクラフトビアバーで、とにかくインテリアやパッケージが可愛くて、女子にこそおすすめしたいお店です。

 

 

Beach House Beerは、昨年マウイ島のLahaina (ラハイナ)にタップルーム兼レストランをオープンさせたばかりの新しいマイクロブリューワリーで、ALOHAのスピリットを体現できるような、1日の仕事の終わりやハワイの強い陽射しを浴びた後にリラックスできるようなスペースをコンセプトにタップルームをデザインしたそうです。

 

 

その言葉の通り、雑多なチャイナタウンの通りから一歩店内に足を踏み入れると、まるでワイキキやカイルアのビーチに戻って来たかのような明るい雰囲気。ハワイにありそうでないビーチ沿いのバーか、友人のビーチハウスに遊びに来たような気分にさせてくれます。

 

店内に入ってすぐ目に入るブランコ席も遊び心たっぷり。

 

そんなBeach House Beerで飲みたい最初の一杯は、Lilikoi White Ale(リリコイ ホワイト エール)。

リリコイは、ハワイの言葉でパッションフルーツのこと。

ヒューガルデンやブルームーンのようなオレンジピールとコリアンダーを使ったベルギー系ホワイトエールにパッションフルーツを加えたもので、パッションフルーツの酸味が入っているおかげで他のホワイトエールよりもフルーティー感が強くてビールが苦手な人でも飲みやすく、暑い昼下がりによく合うビールです。

 

Lilikoi White Ale

 

パイナップルやグアバなどのトロピカルフルーツを使ったサワー系ビール、Toropical Fruit Gose(トロピカル フルーツ ゴーゼ)は、サワー系ビールの酸味が苦手という人でもトライしやすい、フルーティでちょっと甘めのタイプ。逆に、キリッと酸味の効いたサワービールが好きという人は少し物足りないかも。

 

Toropical Fruit Gose

 

そしてビールだけでなく、意外と侮れないのが自分好みにソースやトッピングを選んでカスタマイズできる自家製ピザなどのフード類。

個人的にビールに絶対に合うから試してもらいたいのが、ハワイのチリペッパーソースを塗って脂身がトロトロになるまで火を入れた一口サイズの豚バラ、Glazed Duroc Pork Belly Bites(グレイズド デュロック ポークベリー バイツ)。こってりとした豚バラにキムチまでのっていて、ある意味最強のビールのおつまみです。

 

Glazed Duroc Pork Belly Bites

 

そして〆のデザート代わりに飲んでおきたいのが、Haupia Black Lager(ハウピア ブラック ラガー)。ハウピアはココナッツミルクを固めたハワイの伝統的なデザートで、ココナッツフレークを使っているので、ほんのりとココナッツの甘い風味とモルトの香ばしさが感じられます。黒ラガーなのでスタウトよりも飲み口がシャープで軽く、アルコール度数も6%と低いのでスタウトのどっしりとして甘ったるいのが苦手という方でも飲みやすいと思います。

 

Haupia Black Lager

 

帰りがけに見逃せないのは、コーラルピンクが基調のTシャツやキャップなどのショップオリジナルのアパレル商品。ミニマルなのにちょっと古代ポリネシアンのような雰囲気も漂うロゴも遊び心があります。無地Tの代わりにジャケットのインナーに着てもかわいくて、会話の糸口にも使えそうです。

 

 

実は、4月にマウイ島のLahaina(ラハイナ)を訪れた際、歴史ある建物が立ち並ぶ一角にBeach House Beerの看板の出た一軒家があったのを見かけて以来ずっと気になっていたのですが、当時ラハイナのお店は閉まっていたし、ビールもお店や他のバーではほとんで見かけず、私の中では謎のブリューワリーでした。

 

マウイ島のLahainaにあるBeach House Beer Co.

 

話によると、Beach House Beerをローンチした当初はビールの醸造をカリフォルニアにある醸造所に生産を委託していたそうで、醸造も含めた操業をホノルルへ移行させるため、マウイ島のお店を一時的に閉め、チャイナタウンの醸造所/タップルームのオープンに注力していたそうです。4月にはチャイナタウンのタップルームに置かれたタンクで醸造された最初のバッチCraft Cerveza Lagerがリリースされ、その後はHaupia Black Lagerなど、少しずつ自社醸造のビールの種類を増やしていく予定だそうです。

 

 

Beer is Better at the Beachがブランドのキャッチコピーなのですが、実際はビーチ(on the beach)ではお酒が飲めないハワイ。だからこそ、まるでビーチハウスでビールを飲んでいるかのような雰囲気を味わうことのできるBeach House Beer Co.のタップルーム(at the Beach)は、ある意味ハワイに欠けていたビーチでビールを飲む爽快感を感じられる場所です。

 

 

今回のコラムを担当したのはYukaでした。

 

Beach House Beer Co.

96 N King St, Honolulu, HI 96817

https://www.beachhousebeerco.com/

この記事を書いたのはこの方

コラムニスト:Yuka

北欧デンマークからハワイへと引っ越してきたYukaです。今までロンドン、コペンハーゲンとヨーロッパの都市に住む機会が多かったのですが、いつかハワイで暮らしてみたいなと思っていた夢が実現して、自分でもびっくりしています。ミシュランの星付きレストランからストリートフードまで、とにかくおいしいものを食べることが大好きなフーディーなので、今また新たに変わりつつあるハワイのフードシーンを中心に様々なハワイに関する情報をお届けできたらいいなと思っています。

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